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2023.03.24

ガス事故を起こさないために

大変ご無沙汰しております。

供給部保全G保全企画チームの村上です。

 

今回は久しぶりの投稿ということで、保全企画Tの業務内容の一つでもあり私が長らく担当している他工事保安措置について紹介します。

他工事というのはその名前の通り、ガス事業者においては「ガス工事以外の工事」を指します。

 

・道路工事

・河川工事

・上下水道工事

・通信電気工事等

 

のような工事を指し、多岐にわたります。

そのような他工事においてガス管損傷事故を起こさない為に行うのが、維持保安Tで実施する「他工事管理」業務です。

他工事の内容を把握し、必要に応じて他工事業者様と現地打合せ等を実施します。

 

しかし、他工事の中には「保安措置」と呼ばれるものが必要となる事例もございます。

保安措置というのは、前述の通りガス事故を起こさない為に他工事の実施前にガス管を安全な場所へ移転したり、防護の措置を行うことなどの総称です。

具体的な業務の流れは

 

①工事内容の把握

②保安措置方法の検討

③工事起因者との協議

④保安措置の実施

⑤他工事管理

 

となります。

一つずつ簡単に紹介します。

 

①工事内容の把握

他工事の内容がどのようなものなのか、また、ガス設備にどのような影響が及ぶのかを他工事業者様の図面やガス設備の図面などを照らし合わせ確認します。

保安措置業務は多方面の方との打合せる必要がある為、他工事内容を正確に把握することは非常に重要なステップです。

 

②保安措置方法の検討

安全を第一に考慮し、ガス管の移転方法などを検討します。後述しますが、極力工事費が安価となるよう併せて検討する必要もあります。

 

③工事起因者との協議

ガス設備に影響が及ばないよう他工事の計画を変更できないか、どうしても保安措置が必要となる場合も可能な限り安全に施工できるよう計画変更ができないかなど協議します。

また、措置が必要となる場合は、措置にかかる費用負担をどうするかなどの金銭に関わる交渉も実施します(関連法令上不明瞭な部分があるため、非常に大変なところです、、)。

 

④保安措置の実施

保安措置内容を計画立案し、導管建設チームに引継ぎ、ガス工事を実施します。

 

⑤他工事管理

保安措置内容を維持保安チームに共有し、引き続き、事故のないように他工事管理を実施していきます。

 

 

以上が簡単ではございますが他工事保安措置業務の紹介でした。

 

近年、久留米市におけるメイン施策の一つである「大雨被害に対する浸水対策事業」に関する保安措置依頼が続いております。

久留米市の安全を守る為に実施する「浸水対策事業」。その工事を円滑かつ安全に進めるために実施する「ガス設備の保安措置」。関連各所と日頃より良好な関係を築き、他工事の必要性を理解し、責任感を持って協力する姿勢で進めることが必要となります。

 

眠くなるような記事になりましたが、興味を持って頂いた方の何かしらの参考に慣れれば幸いです。